爽やかな天気に恵まれ、夜はひんやりとした日々が続く秋。アートを鑑賞したり、歴史に目を向けたり、遺跡をじっくり観察したりするのに絶好の季節です。また、この時期のカナダの多くの美術館・博物館・ギャラリーは混雑もなく、ゆっくり楽しめます。素晴らしい作品を間近に鑑賞できるチャンスです。
体験
マニトバ州には、斬新で個性的な施設がそろっています。例えば、オタワ以外では初の国立博物館で、とても示唆に富んだ展示内容のカナダ人権博物館(ウィニペグ)から、ギムリにあるニュー・アイスランド・ヘリテージ博物館まで、あります。ほかにも1900年代の農業、大砲、メノナイト(メノー派信徒)の遺産、王立カナダ造幣局などの博物館もおすすめです。さらにウィニペグ・アート・ギャラリーでは、ラブラドールの先住民であるイヌイットのアート作品などが展示されています。
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市内で一番新しい地区、ロワージャンクション。その中核を担っているのが、国際的に著名なMOCCA(トロント現代アート美術館)です。5110平方メートルのタワー・オートモーティブ・ビルにある同美術館はアートの拠点として、R&D、ワークショップ、アーティスト用スタジオスペースのほか、書店、ラウンジ・カフェ、おしゃれな都市型広場が併設されています。
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2017年にデビューしたサスカトゥーンのリバーサイドにあるリマイ・モダンは、今や現代アート分野で北米の先進的な施設として存在感を放っています。サスカチュワンのプレイリー精神にも通じる定評ある建物を舞台に、世界一の総合的なピカソのリノリウム画や陶芸作品のコレクションを収蔵しています。レジーナのRCMPヘリテージ・センターでは、AR(拡張現実)技術を駆使した展示で、カナダ騎馬警官隊に出会えます。
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独特のフロンティアといえばユーコン。その個性あふれる魅力はアートや美術館・博物館にも表れています。ゴールドラッシュ時代の様子がわかるホワイトホースのマックブライド・ユーコン歴史博物館、蒸気船SSクロンダイク号、ユーコン・アーティスト@ワーク協同組合、オールド・ログ教会など必見スポットがたくさんあります。また、ドーソンの先住民をテーマにしたダノジャ・ゾ文化センターもおすすめです。
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オタワのカナダ議会周辺には有名な文化施設がひしめいています。国立ミュージアム・パスポートがあれば、7施設共通で入場できます。アート、航空、宇宙、自然など幅広い分野の知識に触れることができます。ガティノーの川を渡ると、カナダ最大の来館者数を誇るカナダ歴史博物館。ここには巨大なトーテムポールのコレクションを始め、2万年に及ぶ歴史を振り返る展示があります。
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400年の歴史を持つ城塞都市ケベック・シティは、アートの最先端を行く中心地としても知られています。北米最古の街を散策すると、ユネスコ世界遺産に登録された繁華街プチ・シャンプランがあります。シックなケベック美術館では、ケベック州の有力アーティストの作品、インタラクティブ展示が好評の文明博物館では、工芸品が鑑賞できます。
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アルバータ州の躍動感あふれるビジュアルアート・シーンはご存知ないかもしれませんが、すぐに噂を耳にするはず。実は今、アルバータはカナダ西部の文化拠点として現代アートのアーティストが集うなど、存在感を強めています。カルガリー都市部のビジュアルアート・シーン、エドモントンの新たなアルバータ・アート・ギャラリー、州全域でポップアップ型施設や非公式のショーを展開する草の根ネットワークなど要注目です。
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先住民イヌイットの「ウル」(ナイフ)や「カムティク」(ソリ)、クジラの骨を使った宝飾品はなかなか目にすることはありません。ハドソン湾を望むイカルイトの古い建物を利用したヌナッタ・スナックッタンギト博物館では、荒々しさを残した美しいアートや北極海文化が展示されています。ランバ・デザインでは、アザラシの皮や毛皮を使ったハンドメイドの衣装を扱っていて、ファッション好きも要注目です。
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